
川口市の就労継続支援B型という進路|特別支援学校・高校を卒業したあとに考えること
卒業の時期が近づくと、「このあとはどうしよう」というご相談が増えます。川口市の就労継続支援B型も、特別支援学校や高校を卒業したあとの進路の一つになります。働きたい気持ちはあるけれど、いきなり一般の会社で毎日フルタイムで働くのは不安、という方にとって、通いながら自分のペースを整えていける場所です。
就労継続支援B型事業所 Melth東川口は、川口市戸塚で運営している就労継続支援B型です。これまでにも「学校を卒業したばかりで、本人はまだ就職するイメージが湧いていない」「学校の先生から選択肢の一つとして名前が出たので話を聞いてみたい」というご家族からのお問い合わせをいただいてきました。この記事では、新卒の方がB型を進路に選ぶときの考えかたと、卒業前後にしておきたいことをまとめます。
卒業後の進路として想定される選択肢
まず前提として、特別支援学校や高校の卒業後に障害のある方が選べる進路には、おおよそ次のようなものがあります。
- 進学(大学・短大・専門学校・職業能力開発校)
- 一般就労(企業の障害者雇用枠や一般枠)
- 就労移行支援(最長2年、一般就労に向けた訓練)
- 就労継続支援A型(雇用契約を結んで働く)
- 就労継続支援B型(雇用契約を結ばず、工賃を受け取りながら作業する)
- 自立訓練(生活訓練・機能訓練)
- 生活介護(日中の介護・活動支援が中心)
学校の進路指導で説明があったとおり、どれが合うかは本人の体力や障害特性、ご家族の生活の状況、通える範囲にどんな事業所があるかによって変わります。「B型が一番軽い」「A型のほうが上」という上下関係はありません。働く時間が短めでいい、作業内容を選びながらペースを整えたい、という方にB型が向きます。
川口市でB型を進路に選ぶときに押さえておきたいこと
川口市は人口が多く、就労継続支援B型事業所の数も比較的多い地域です。市内にも複数ありますし、通える範囲(さいたま市緑区・越谷市・草加市・八潮市・三郷市・吉川市など)まで含めるとさらに広がります。選択肢が多いことは良いことですが、新卒で初めて福祉サービスを利用するご家庭にとっては、どこから見ればよいか迷いやすい状況でもあります。
ポイントは3つです。
1. 卒業前の春休みではなく、できれば卒業の半年前から動き始める
受給者証の申請、相談支援事業所でのサービス等利用計画の作成、事業所の見学・体験と、やることが段階的にあります。学校の先生とも相談しながら、卒業前年の秋ごろから情報を集めておくと落ち着いて進められます。
2. 2025年10月から、新規でB型を利用するときは原則「就労選択支援」を経る
就労選択支援は、本人に合う働きかた(A型・B型・就労移行・一般就労)を見立てるためのアセスメントで、原則1か月・最長2か月ほどかけて行います。50歳以上の方などは例外に当たる場合がありますが、特別支援学校や高校を卒業したばかりの方は原則、この就労選択支援を経てからB型の利用につながります。学校在学中から相談を始めている場合、学校・卒業後の相談先と連携しながら進めることになります。
3. 受給者証の決定は市区町村の窓口が行う
受給者証の交付や支給量の決定は、お住まいの市区町村の決定です。川口市にお住まいの場合は市役所の障害福祉担当窓口が担当します。相談支援事業所がついている場合は、必要な手続きの流れを一緒に整理してくれます。
Melth東川口で新卒の方が通う場合に伝えていること
Melth東川口は、精神障害・知的障害・発達障害・難病のある方を対象にした就労継続支援B型です。見学や初回のご相談でご家族からよく聞かれることを、新卒の方の視点でまとめます。
作業は3種類あり、本人が選べる
Melth東川口の作業は、①コーヒー製造 ②軽作業 ③パソコン作業の3種類です。コーヒー製造は焙煎後の袋詰めや梱包が中心(焙煎は外部委託です)、軽作業は手を使った組み立てや仕分け、パソコン作業はデータ入力や事務的な作業です。
学校で特定の作業に慣れている方も、まだ自分の得意が分からない方も、見学や体験のときに「どの作業から始めたいか」を一緒に考えます。「人と話すのが苦手だから接客はしたくない」「学校ではパソコンの授業が好きだった」といった希望は、作業を選ぶときの大切な手がかりです。
工賃は時給300円から。作業内容や通う頻度で変わる
工賃は時給300円からです。作業の内容や通う頻度によって変わります。初めから長時間通う必要はなく、週1日からでも大丈夫です。工賃は本人の収入になりますが、仕組みとしては雇用契約を結んで働くのではなく、B型事業所での生産活動に対する対価という位置づけです。
利用時間は9:30〜14:30
サービス提供時間は9:30〜14:30です。学校の生活リズムと比べると開始が少し遅く、終わりも早いので、卒業後の体力や生活リズムに合わせやすい時間設定です。昼食は無料で、通所の負担を減らす仕組みとして用意しています。
送迎はありません。駅から徒歩5分圏内で、在宅ワークも選べます
送迎は行っていません。東川口駅 南口(1番出口)から徒歩5分圏内なので、学校卒業後に自分で電車に乗って通う練習の場にもなります。体調に波がある方や、通学と比べて移動がきつい方には、週の一部を在宅ワークに切り替えるという選び方もあります。在宅ワークに対応しているB型は多くないので、新卒の方の進路相談でもよくお伝えしているポイントです。
卒業前後にしておきたいこと
卒業の半年〜1年前
- 学校の進路担当の先生に「B型も含めて考えたい」と伝える
- お住まいの市区町村の障害福祉担当窓口に、受給者証の申請の流れを確認する
- 相談支援事業所の候補を聞く(学校の先生、市の窓口、医療機関から紹介されることが多い)
- 気になる事業所に見学の問い合わせをする
卒業の数か月前
- 就労選択支援の利用について、相談支援事業所と確認する
- 見学・体験に行き、作業内容や通いかたを本人の目で確認する
- 受給者証の申請を進める
卒業後
- 支給決定を受けて、利用契約を結ぶ
- 最初は短時間・少ない日数から通い始め、様子を見ながら増やしていく
学校在学中は先生・保護者・医療機関がチームとして支えていますが、卒業後は本人を中心にそのチームの顔ぶれが変わります。慣れるまでは、通所と同時に相談支援事業所や主治医との関係づくりに時間がかかることもあります。あせらずに整えていきましょう。
よくあるご質問
Q. 本人がまだ「働きたい」とはっきり言わないのですが、見学だけでもできますか?
はい。ご家族だけでの見学もできます。見学は30分ほどで、場所と作業の様子を見ていただく時間です。持ち物・服装の決まりはありませんので、普段どおりでお越しください。
Q. 障害者手帳はまだ持っていないのですが、利用できますか?
手帳の有無は利用の必須条件ではありません。診断や自立支援医療との関係はご本人の状況によって変わりますので、ご相談ください。
Q. まずB型に通ってから、将来一般就労を目指すこともできますか?
できます。Melth東川口でも、B型で生活リズムや作業に慣れてから、就労移行支援や一般就労に進む方の支援をしています。ただし就職を保証するものではなく、本人の希望と状況を見ながら、無理のない進み方を一緒に考えます。
Q. 川口市以外に住んでいても通えますか?
通えます。さいたま市緑区・越谷市・草加市・三郷市など周辺の市からMelth東川口に通う方もいます。受給者証はお住まいの市区町村で申請し、どの市にお住まいでも通所自体は可能です。
まとめ
川口市の就労継続支援B型は、特別支援学校や高校を卒業したあとの進路の選択肢の一つです。「学校を出てすぐにフルタイムで働くのは不安」「作業を自分で選びながら少しずつ生活のリズムをつくりたい」というときに、相性の良い場所になります。
Melth東川口では、見学やご家族だけでのご相談にも対応しています。卒業の時期と重なる進路選びは情報量が多く、ご本人もご家族も負担がかかります。半年前から少しずつ動き始めると気持ちに余裕が生まれますので、まずは一度お話を聞かせてください。
見学のご相談を受け付けています
「まだ利用するか決めていない」「まず話を聞いてみたい」という段階でも構いません。ご家族や支援機関の方からのお問い合わせも歓迎しています。
お問い合わせ先
就労継続支援B型事業所 Melth東川口
〒333-0811 埼玉県川口市戸塚2-21-6 フラワーレジデンス102
各線 東川口駅 南口(1番出口)から徒歩5分圏内
電話:048-229-6380(タップで発信できます)
利用時間:9:30〜14:30(サービス提供時間)
営業時間:平日 8:30〜16:30(土日休み・お問い合わせと見学の受付)
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